青空教室2014 (原 奈々子)
セブ島リルアン地区の子どもたちに対する青空教室は、FCS現地スタッフのマイマイ、現地協力団体の中心メンバーであり、教育者でもあるアン先生、その他の現地ボランティアによって、毎週日曜日の午後に開かれています。
青皿教室には7-12歳の子どもたちが30名ほど参加しています。
この活動は年々充実してきており、現役教師でもあるアン先生のアドバイスの下、年間の教育カリキュラムを作成し、それに基づいて様々な学習活動を提供しています。
現在の活動内容をまとめると、以下の通りです。
◎学齢の段階に合わせた語彙の学習【antonyms/synonyms】
◎学習した語彙の書き取りテスト
◎フラッシュカードを用いて、数、形、類似性のある事物をそれらと関連性のある絵と関連付ける学習
◎レッスンの習熟度を測る口頭テスト
◎教育的目標に沿ってデザインされたゲームを通しての学習
◎歌、塗り絵、折り紙の遊びを通しての学習
◎聖書を通して奉仕の心を学ぶ学習
これらの学習活動は、教育を継続的に受けることへの啓発と厳しい教育環境にある公立学校での学習を補うものとして役立っています。以前にも書きましたが、この青空教室で12歳まで学び、その後、自らボランティアを買って出て、青空教室を手伝ってくれる子も出てきています。
週に一回の活動ですが、今年で丸5年が経過しました。子どもたちが自発的に楽しみながら学習している姿を見ていると、この子どもたちが学び続けたいと願う限り、高校や大学に進学し、専門性を身につけ、それを活かせる職業に就けるようにするために、また、大学までは行けなくとも、自立した経済活動ができるための有効な技能の修得を考えていくことが今後の課題です。