東北での活動
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東北での活動

2015年09月08日(火)7:09 PM

■東北での活動 宮城県気仙沼市
letter3震災から4年半が経過しようとしています。関東や関西にお住まいの方は、既に仮設から高台移転は完了したものと思われている方も多いのですが、現在も仮設住まいを続けている方も少なくなく、2011年以前より過疎化が進んでいる地域においては、復興はまだまだ始まったばかりという状況です。

■福祉施設「ほっぷ」の活動は順調に
私たちは、2011年の末から気仙沼市、南三陸町への訪問を繰り返し、現在も活動を続けています。2015年は二ヶ月に一度の頻度で訪問していますが、その全ては気仙沼市の地域の皆さんが立ち上げたNPO法人セミナ~レからの召集によるものです。 現在も外部理事として法人運営に加わり、震災時に大きな心の動揺と変化を経験した自閉症、発達障がいを持つ児童とそのご家庭のケア、そして、生活の基盤を作る雇用の創出を進めています。

■温泉プロジェクト
FCSを含め外部理事として関わっている皆さんで呼びかけ人となり、春に温泉プロジェクトと称する企画が行われました。理事長の佐藤氏が利用者さんの親御さんに子供たちと一緒にしてみたいことを尋ねたところ、「子供と一緒に温泉に行きたい」という声が多数上がったことがきっかけです。障がいの度合いによりますが、突発的な行動の多い子どもたちが温泉へ行く場合、温泉施設側にも、その日のお客さまにも理解を得る必要があり、家族で温泉旅行は夢のまた夢と考えるご家庭が多くあります。そんな中、震災直後から「ほっぷ」のある登米沢区と交流のあった山形県の「保養センターもがみ(大堀温泉)」の女将さんからご協力を頂き、県外からの多数のご支援を通して、子供たち、ご家族の皆さん、施設近隣の地域の皆さんとともに1泊2日の温泉旅行が実現しました(子供16名、大人33名 計49名)。職員の皆さんと地域の皆さんの奮闘によるものですが、事故も無く、子どもたちは初めての経験を楽しむことができ、ご家族の皆様にとっては大変意義深い2日間だったとの感想を直接伺いました。ご支援を戴きました皆様には、この場をお借りし、御礼申し上げます。「ほっぷ」は、障がいの種類に関わらず、地域社会の中で生きていく力をつけることを柱にし、毎月、地域の皆さんとの交流を持つ活動を行っています。

■諸団体からの協力と協働
letter4こちらは24時間テレビ「愛は地球を救う」でお馴染みの公益社団法人「24時間テレビ チャリティー委員会」よりNPO法人セミナ~レへ寄贈された福祉車両です。遠方からの 施設利用者さんを送迎するためにご協力を頂きました。 他に、NHK文化事業団「わかば基金」、三陸復興トモダチ基金からのご協力を通して、 地域との交流の活性化と地域に育まれる福祉施設作りに取り組んでいます。また、赤い羽根でお馴染みの共同募金会と協働で地域の新たな公園作りも事業として進めら れています。8月末もNPO法人セミナ~レ内の新たなプロジェクトの会議が開かれますので、訪問を予定しています。東北全体の復興の進み具合は時として歯がゆく感じ、それらに一喜一憂することもありますが、地域の皆さんとともに復興へ向けた活動を継続できることは実に幸いなことだと実感しています。