フィリピン台風被災地支援 台風30号
フィリピン中部レイテ島タクロバン(レイテ州州都)を襲った台風30号(アジア名:ハイエン,Haiyan)の被害実態は日をおうごとに深刻さを増しています。
風速90メートルを超える暴風の中の高潮は、東北を襲った東日本大震災の津波のように多くの家屋を押し流し、島の約7割の建造物が破壊されました。現在も行方不明者の数は把握できず、国連のバレリー・エイモス(Valerie Amos)人道問題担当事務次長・緊急援助調整官は、「現地関係者は1つの都市だけで1万人以上が死亡したと推測している」との声明を発表しています。
FCSとセブ島貧困地域で青空教室の提供を行っている団体CHBCのスタッフの家族の家屋も破壊され、FCSランゲージアカデミーの講師の親族とも連絡が取れない状況にあります。既にCHBCの現地スタッフは安否確認と緊急支援のために被災地へ向かいました。本日(11月11日)は、待機している関係者で、まとまった食料、水、物資の準備を進め、第二陣に備えています。
フィリピンの被災者のためのご寄付のお問い合わせがありました。フィリピンの台風被害にあわれた被災者へのご支援は下記の口座までご協力ください。
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【ご支援窓口】 ゆうちょ銀行 14130-08902831 トクヒ)エフシーエスデベロップメントインターナショナル
お振込み後、パソコン、携帯メールより、info@fcsdi.or.jpまで「フィリピン被災者のために」という件名にて、
送金額、送金者氏名をお知らせください。
ご寄付は、FCS現地スタッフ(Fhelcris Cairel)と協力団体CHBCの代表Lemuel Morata牧師、CHBCスタッフAnn Villacarlos氏との協議の上、現地主導で被災者のために使用されます。ご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。
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(追加情報2013年12月1日)
食料支援、家屋の修復が続いています(現地からの写真9枚)。
皆さまのご支援に感謝致します。
支援の地域格差が拡大しています。現在FCSでは、セブ島北部の被災地域に調査チームを送り、まだ支援の届いていない地域、家庭の緊急支援を行い、長期支援の準備をしています。
引き続き、皆さまのご支援とご協力を宜しくお願い申し上げます。
(追加情報2013年11月30日)
11月30日午前、フィリピン国会災害対策本部は、台風30号による死者が5632人、行方不明者1759人、負傷者は26000人以上と発表した。また、同日、日本外務省は、レイテ、サマール両島の日本人133人全員の無事が確認されたと発表した。CNNは、現在も約300万人が避難を続けており、食料、医療の支援が受けられない状況であると報道し、JPモルガン・チェースは、同国の国内総生産(GDP)の2.2%に相当する農地、事業が破壊されたと発表した。フィリピン建築家協会の専門家は、復興には約10年かかるという見通しで、同国政府が台風の影響を受けやすい地域で新たに建物を建設する場合、時速300キロの風に耐えられるよう義務付けたことから、2004年のスマトラ沖地震で被害を受けたアチェよりも復興への時間と費用が大きくなる、とロイター通信は報道している(11月27日)。
(追加情報2013年11月19日)
HEMMIの台風支援スケジュール(短期)が届きました。支援方法とともにこちらからご覧いただけます。
(追加情報2013年11月17日)
AFPBB NEWSより地域別被害状況の図解を引用しました(11月15日情報)
(追加情報2013年11月16日)
16日現在のフィリピン政府の国家災害対策本部の発表は死者3633人、行方不明者1179人。
国連人道問題調整事務所(UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs OCHA・オチャ)は被災者1180万人、92万人以上の方が避難生活を余儀なくされていると推計しています(11月15日情報)。日本人75名の安否は依然確認されていません(11月15日情報)。
(現地チームからの現状写真追記2013年11月14日)
食料と水が圧倒的に足りていない状況に変化はありません。セブでは、週末に一度戻ってくる第一陣の方々との協議の上、これからの支援を検討します。引き続き、ご協力を宜しくお願い申し上げます。
(google地図によるレイテ島タクロバンの位置)